「黒い稲妻」
俺を知る者は俺の事をそう呼ぶ――。
他の誰よりも黒く輝く漆黒のボディ。そして誰よりも機敏な動き。
隊の中で、本気を出した俺の動きについて来れる者はいない。もちろん敵部隊にも――。
俺は誰にも捕まらない。誰にもやられない。
今日も時間どおりにラッパが鳴り響き、俺達は出撃する。
敵の兵器は上空から降り注ぐ巨大なナパーム。
だが、俺はそんな攻撃には当たらない。華麗にすりぬけ、俺は敵を嘲笑う。
続いて卑劣な毒ガス攻撃が俺を襲う。
だが甘い。“黒い稲妻”をナメてもらっちゃ困る。伊達に遊撃隊のトップを張っているわけではないのだ。
俺は毒ガスをくぐりぬけ、敵の入り込めない死角に潜り込む。
ここなら敵も追っては来れまい。が、それでも油断はできない。
――おっと!
言ってるそばから奴らの仕掛けたブービートラップだ。
あの真ん中に置かれた獲物不用意に近づくと、周りは地雷原なのだ。
よく見ると獲物に見せかけたポイズントラップまで配置してやがる。
だが、“黒い稲妻”たる者、こんなチャチなトラップには引っかからない。
闇からじっと狙いを定める。
――今だ!
俺は敵の隙を着いて最も効果的な攻撃――特攻で敵の正面をつく。
意表をついた所ですかさず獲物をゲット!
今日もこれで作戦完了(ミッション・コンプリート)だ。
“黒い稲妻”にまた一つ新たな名誉と勲章が加わった。
<あとがき>
異色的擬人化SS。(謎)
ぶっちゃけると、あの黒くてカサカサしたアイツを擬人化した作品です。
いやー、本当にあのインパクトと生命力ときたら――。(苦笑)
三匹揃えば、これが本当の“黒い三連星”なんつって。(爆)