「僕はナイト」


 まだ小さな姫をお護りするのが僕の使命。
 姫を狙うやつはたくさんいる。だから僕は、そういうやつらから姫をお護りする。
 姫に何かしようとするやつは絶対に近づけない。
 それがナイトたる僕の使命。

 今日は姫のお出かけする日。
 外の世界には危険がいっぱい。なにがなんでも姫をお護りしなければ。
 御者と共に春の日差しの中を散歩する姫。
 僕はいつ何が起きてもいいように姫の側につく。
 姫が訪問されたのは白い小さな建物。なにやら怪しげな雰囲気が漂っている。
 建物の中には白い服を来た男と、その従者らしき女性が数名。
 男は御者と楽しげに会話をし、姫に優しく微笑みかける。だけど僕はそんなものに騙されはしない。
 この男は姫の命を狙う悪人。とても恐ろしい敵なんだ。
 その時男の手で何かが光った。鋭くとがった針。あれで姫の命を狙うつもりだ。
 姫をお護りしなければ。僕は姫と男の間に割って入ろうとしたが、従者によって取り押さえられてしまった。
 押さえつけられた僕の目の前で、姫が男の持った針に貫かれた。また敗北だ。
 姫の悲しげな声が僕の頭に響いてくる。心の中は悔しさでいっぱいだ。

 お城に戻って安らかに眠る姫の横顔を、じっと見つめてそして僕は自分の非力さを責める。
 だけどいつまでも落ち込んでなどいられない。僕は決意を新たに拳を握る。
 姫をお護りするナイトとして、次こそ必ず姫を護ってみせる!
 美しき妹・美姫(みき)はこの兄・騎士(ないと)が護ってみせる!
 明日は僕があいつと直接戦う事になっている。美姫のためにも絶対負けないんだ!


Written by 佐倉信輔


<あとがき>
 これも子供がテーマのSSです。
 実際こんなお子ちゃまがいたら面白いかな〜、みたいな。(笑)
 まあ、実際はいませんけどね。(爆)


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