「笑い話 勇者へっぽこの冒険」 Aはじめてのたたかい


 っていうか、そもそもRPGでなんで消費税なんか取るんだよ。
 しゃあねえ、ここはさくっと魔物をぶっ倒して金を稼いでくるか。 
 どうせならざくっと稼いであの店で一番高い鎖鎌(くさりがま)を買ってやるか。
 俺は意気揚々と待ちの外に出た。

 外に出てしばらくすると草むらから何かが飛び出した。早速魔物のお出ましだ。
 なんだか青くてプルプルした外見の弱っちそうなやつだ。これなら楽勝だぜ。
 俺は先手必勝、とばかりに青いやつに飛びかかった。
 次の瞬間青いやつは、はじけ飛ぶように吹っ飛んできた。
 青いやつの身体は見事に俺の左顔面を捉えた。
 派手に吹っ飛ばされる俺。冗談じゃないプルプルしてるくせにヘビー級のパンチじゃねえか!
 だが、金のためにはこいつをぶっ飛ばさなきゃならねえ。
 その後青いやつと格闘する事30分――ようやく青いやつをしとめる事ができた。
 が、身体はボロボロ。あと一撃でも食らえば即ジ・エンドな状態。
 だが、ここで宿屋に泊まっちゃせっかく稼いだ意味が無い。
 俺はなんとか町に戻り、念願のこん棒を手に入れた。
 よし、こいつで魔物をぶっ倒して宿代を稼いでやる。

 町の外で遭遇したのは、ばかでかいカラスの魔物。あっという間も無く、くちばしで一突き。はい昇天。
 目を覚ましたら、待っていたように王様がお決まりの言葉を言ってくる。
「おお勇者よ、死んでしまうとは情けない!」
 俺は王様に殺意を覚えた。

<つづく>


Written by 佐倉信輔


<あとがき>
 『ドラクエ3』をモデルにした、RPG風ギャグSS全四話の第二話。
 こんなRPGは嫌だその2☆
 主人公が死ぬほど弱い。(笑)


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