「嫌われ者」


 アタシは皆の嫌われ者さ。
 疎まれ騙され捨てられて、それがアタシの人生さ。
 中には、アタシの顔を見ただけで逃げ出すような失礼な奴もいる。
 そんなにアタシが嫌いかい?
 そんなにアタシが憎いのかい?
 たしかにね、アタシはお世辞にも顔はよくないさ。
 性格だってひねくれ者には違いないさね。
 あのまんまる頭みたくツンデレでもなけりゃ、赤ら顔のように素直でもない。
 クセのある奴だって言われる事も多いさ。
 それがアタシの個性だからね。
 だけどね、そんなアタシだって生まれたときから嫌われ者だったわけじゃないのさ。
 生まれたときは、それは大切に扱われたもんさ。
 まあ、箱入り娘とまでは言わないけどねえ。
 ところがどうだい、いざ親元を巣立った途端にみんな手のひらを返しやがる。
 アタシゃ正直悲しかったよ。
 アタシはさ、なにも皆に嫌がらせするために出てきたんじゃないんだよ。
 こんなアタシでも皆の力になる、っていう夢を持って都会へ出てきたのさ。
 不器用なアタシだけど、そこんとこはわかってほしいのさ。
 
 え? ところでアタシは一体何物だって?
 なんだい、アンタわかってなかったのかい。
 アタシはねぇ、アンタ達の嫌いな……



 ピーマンだよぉ!!


<おしまい>


Written by 佐倉信輔


<あとがき>
 初挑戦の擬人化SS。
 なぜか最後の口調が桜塚やっくん風になっていますが、あまり気にしないでくださいませ。・w・


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