「アオの空」
アオは私の一番大切な友達だ。
生まれた時から光の射さない深い深い闇の中で生きていた私の元にアオはやってきた。
姿の見えない新しい友達。アオと私はすぐに仲良くなった。
私は見る事のできないアオの姿を考える。アオはどんな姿をしているのだろう。
蒼色の毛をしているからアオなのかな?
それとも蒼い目をしているからアオ?
聞いてみたいけど私にアオの言葉は分からない。
いつも私の傍で寄り添ってくれていたアオ。
だけど出会いがあれば、別れなければいけない時もやってくる。
もうすぐ大好きなアオともお別れしなくてはいけない。
それはアオが十年間という長い間の役目を終える時。
私の“目”という大変な役目を終える時。
そう、私は今までアオに頼って生きてきた。
そしてこれからは、アオの後を継ぐ新しい“友達”の力を借りて。
新しい“友達”と新しい生活が始まっても、わたしはアオの事を忘れない。
だってアオは私の大切な、一番最初にできた友達だから。
だからアオ、これからはゆっくりと、自分の時間を過ごしてね。
そして時々、私を思いだしてね。
私がアオを訪ねることがあったら、またあの時のように寄り添ってくれたら嬉しいな。
さよなら、私の友達アオ。私はアオを一生忘れない。
<あとがき>
なんだか分かりづらいですが、盲導犬と盲目の主人公、という設定のSSです。
アオさんとのお友達記念に贈った作品です。