書くためのツールを手に入れたら、早速執筆に向けての準備に入りましょう。
まずは物語の構成を決める事から始めなくてはいけません。
構成は言ってみれば家の骨組み、人や動物の骨格に相当する物です。
ここをしっかりと形作る事で、物語に厚みと芯が生まれます。
まず最初に書く小説のジャンルを決めましょう。
ミステリー系にするのか、コメディ系にするのか、それともSFか、はたまた恋愛物か…。
書きたいジャンルによって表現方法は微妙に異なりますし、なにより方向性をしっかりとさだめておかないとストーリーが迷走してしまいます。
もちろん優れた小説には複数のジャンルを含む物もありますが、いきなりそんなのを書こうとしても無理な話です。
まずはどれか一つに絞るのがよいでしょう。
ジャンルが決まったら、その物語の一番の核となるテーマを決めましょう。
例えば、ミステリー一つ取っても殺人・誘拐・強盗等、どの犯罪をテーマにするかで内容はがらっと変わります。
ストーリーの方向性と核となるテーマ。この二つをしっかりと据えることがよい小説を書く第一歩です。
ジャンルとテーマが決まったら、次は大まかなあらすじを考えましょう。
“あらすじ”とは、ストーリーの大まかな流れの事。
あらかじめ大まかな流れを作っておく事で、ストーリーが組み立てやすくなります。
例えば、“友情”をテーマに“主人公が悪者を倒す”ストーリーを考えたとします。
ジャンルはとりあえず“冒険物”とします。
ここにあらすじを加えていきます。
“主人公がどのような経緯で旅立ち、どのような旅をして、どのような場所でどのように悪者を倒す”といったふうに肉付けをしていきます。
例では、“偶然勇者に選ばれた主人公が、森の中をさまよい、お城で剣を使って悪者を倒す”という感じで作ってみましょう。
おおまかなストーリーができてきたら、もっとも肝心な主人公を考えなくてはいけません。
主人公はストーリーのキャラクターの中心的存在であり、最も重要なキャラクターです。
主人公の設定が中途半端だと、せっかくのストーリーもしまりがなくなってしまいます。
なので、主人公に関する設定は他のキャラ以上に練る必要があります。
ストーリーには直接関係しない裏設定を加えるのもいいでしょう。
ただし、ここで気をつけなければいけないのは、“凝りすぎて完璧すぎる主人公にしてしまわないこと”です。
主人公が完璧すぎるとストーリーが動きづらくなり、幅が狭まってしまいます。
また、あまり主人公が完璧すぎるとストーリーに嫌味が出てしまい、読者の反感を買う場合もあります。
短所があってこその長所であり、両方を持つのが人間であるという事を忘れないようにしましょう。
例のストーリーでは、主人公の名前はとりあえず“太郎”にしてみましょう。
“太郎は村はずれに住んでいる男の子で、優しいけど少し臆病。一人暮らしで家族はいない。がんばり屋で村人の評判はまずまず。力はそれほど強くない。友達は犬のジロー。いつも赤い服を着ている。”
なんだかどうでもいいような設定もありますが、とりあえずこんな感じでいってみましょう。
主人公が決まったら、その周りを固める登場人物を作っていきましょう。
登場人物は主人公とかかわる重要なポジションのキャラから、ただの通りすがりまでさまざまなランクのキャラがいます。
もちろんそれら全てを作っていてはきりがないので、とりあえず最初に作るのはストーリーに直接かかわるキャラクターだけを作りましょう。
その他、ちょい役等は書いている間に逐一考えれば問題はありません。
なお、狙ってやる場合以外は名前がかぶらないように作ったキャラをリストアップしておくとよいでしょう。
例では、主人公の友達のジローと悪者、それに主人公を勇者に選ぶ村長を作ってみましょう。
主人公ほど凝る必要はないので、ある程度まで考えればOKです。
例:
ジロー…太郎の友達の犬。中型サイズの秋田犬
ワルー…悪者。森に住む乱暴者。金棒を持って暴れ回る。
村長…村の村長。太郎を勇者に任命する。結構いい加減。
ストーリーの後半で使うどんでん返し用の設定などもこの段階で決めておくといいでしょう。
ここまででストーリーの大まかな骨格が出来上がってきました。
ここからさらにストーリーを補強するための設定を決めていきます。
物語の舞台や時代背景、主人公や登場人物の服装や持ち物といった細かい部分の設定を積めていきましょう。
もちろんこれはあくまで初期の段階の設定なので、書き進めるうちに不都合が出てきたらその時は少し修正すればOKです。
土地や建物の情景を決める場合は、絵に描いてみてもいいと思います。
特に室内を舞台に展開するストーリーを書くときは、舞台となる部屋の見取り図を作っておくと混乱せずにすみます。
例では舞台をどこか別の世界としておきましょう。主人公が使う剣の名前は“竜王丸”とします。
その他、村や城内部の設定は文字での説明は困難なので、申し訳ありませんが省略します。
さて、これでストーリーの骨格は出来上がりましたが、何かを忘れていませんか?
そうです。まだタイトルを決めていません。
タイトルはその小説の顔にも等しい物なので、十分に考えてつけるようにしましょう。
初心者の場合は、タイトルからそのストーリーのテーマが分かるようにつけるといいでしょう。
例では、『友達っていいね』というタイトルにしてみたいと思います。
なお、ここであげた順番はあくまで一例です。
ジャンル・テーマは必ず先に決めておいた方がいいですが、それ以外は好きな順番で決めていけばいいでしょう。
<主人公はその他のキャラより先に考えたほうがいいと思いますけどね(ぉ
第三章ではいよいよ小説を書いていきますよ☆